SalesLab TIS INTEC Group

コラムColumn

※株式会社SalesLabへの分社化に伴い、
株式会社ネクスウェイとして
運営していた時のコラムも掲載しております。

2024.04.26

“BPaaS”とは?BPOやSaaSとの違いを解説!

目次

  • BPaaSとは?
  • BPaaS・BPO・SaaSの違い
  • BPaaS導入のメリット・デメリット
  • まとめ
  • BPaaSとは?

    BPaaS(ビーパース)とは「Business Process as a Service」の略で、組織における特定の業務プロセスを外部企業へアウトソーシングし、外部企業の知見およびITツールの力を借りて、業務効率化を実現するクラウドサービスのことです。

    業務プロセスのアウトソーシングに活躍するBPOと、クラウドでソフトを動かすことのできるSaaSを掛け合わせたようなサービスで、BPOの進化版とも呼ばれ、DX推進を図る企業から注目を集めています。

    BPaaS・BPO・SaaSの違い

    BPaaSはBPOとSaaSを掛け合わせた事業形態と言えます。
    BPO、SaaSとはどのようなものなのか、またそれぞれBPaaSとはどのような違いがあるのかについてご紹介します。

    BPOとの違い
    BPOとは「Business Process Outsourcing」の略で、業務プロセスを外部に委託し、自社のリソース負担削減を実現できるアウトソーシングサービスのことです。
    BPOは一般的には外部の業者が業務の一部を人手によって実行しますが、BPaaSではBPOのように業務を外部で引き受けながら、SaaSを活用して業務プロセス全体を実行するという特徴があります。
    そのため、BPaaSには委託した業務プロセスの自動化や効率化が図れたり、クラウド上で実行されたりすることがあります。

    SaaSとの違い
    SaaSとは「Software as a Service」の略で、インターネット経由でクラウド上のソフトウェアを利用するサービスのことです。
    インターネット接続環境であれば、誰でもどこからでもアクセスでき、比較的低コストで簡単に導入が可能である、ユーザー企業の運用・管理が簡単であるといったメリットがあります。
    BPaaSはSaaSのように単にソフトウェアのみを提供するのではなく、業務プロセス全体をサービスとして提供するため、ソフトウェア導入時のシステム設計やテスト、運用なども提供することが可能です。


    BPaaS導入のメリット・デメリット


    次にBPaaSのメリット、デメリットについてご紹介します。

    メリット
    ①生産性の向上
     SaaS等のクラウドサービスを利用すると業務整備に繋がりますが、適切に運用・管理をしないと期待する効果を得ることが難しくなります。
    BPaaSの場合、SaaSを活用したい業務プロセスを丸ごと外部委託しデジタル化を進める為、自社でサービスの互換性をチェックしたり、業務環境の整備にリソースを割く必要がありません。

    自社の社員が対応したいコア業務に、リソースを充てることが出来る為、生産性の向上が見込めます。

    ②コスト削減
     BPaaSは、SaaSを駆使して業務を自動化・効率化するという特徴があるため、従来のBPOと比較しても、少ないリソースでパフォーマンスを得ることができます。
    そのため、安価なコストで外部に業務委託を依頼することが可能です。

    ③データの蓄積
     従来のBPOの場合、委託先で業務が完結してしまっていたため、具体的な作業内容については、不透明になっているケースも少なくありませんでした。
    BPaaSの場合、サービス提供者が人手ではなく、SaaSを使って業務を遂行するという特性があるため、クラウド経由でデータやナレッジを蓄積することが可能です。

    ④専門知識・スキルが不要
     BPaaSを提供する業者は、業務プロセスの設計・管理・実行に関する専門知識を持っている為、自社で専門知識やスキルを持った人材の確保や教育にリソースをかける必要がありません。その業務プロセスのプロフェッショナルから技術やツールの提供を受けることが出来るため、効果的に業務プロセスを改善できます。

    デメリット
    ①セキュリティリスクの上昇
     BPaaSは企業の重要なデータを外部サービスに預けることになります。第三者へのデータ漏洩や不正アクセス等のセキュリティリスクも伴うため、セキュリティ対策が徹底された業者やサービスの利用をする必要があります。

    ②委託先への依存度の増加
     BPaaSはサービスの特性上、特定の業務が外部企業に依存することになります。委託先にシステム障害やサービスの中断等があると、トラブルの解決までに時間がかかる場合があります。
    そのため、導入時にはトラブル発生時のワークフローを検討する必要があります。

    まとめ


    この記事では、BPaaSとは何か、SaaS・BPOとの違い、導入時のメリット・デメリットについて解説しました。
    労働人口が減少していく中で、企業の生産性向上を実現できるBPaaSは、今後ますます重要性が高まっていくと考えられます。

    Sales Labでは「営業プロセス」を丸ごと支援するサービスを提供しています。
    Sales LabのBPaaSにご関心がある方は、是非資料をご覧ください。